イエレン米財務長官は1日はマッカーシー下院議長への書簡で、最近の税収からできる限り正確に推定すると、
政府の資金繰りは来月初め、早ければ1日の時点で行き詰まる可能性が高いと述べた。
米連邦政府の債務が法定上限に迫り、議会が上限を引き上げなければ、
米国債は来月1日にもデフォルト(債務不履行)に陥る恐れがあるとの警告を発した。
バイデン大統領と下院共和党の間ではここ数カ月、債務上限の引き上げをめぐる議論が紛糾している。
バイデン大統領は1日午後、上下両院の与野党トップ全員に電話をかけ、9日の会合に集まるよう求めた。
イエレン長官は、実際にデフォルトが起きる時期について、「この予想よりも数週間遅くなる可能性もある」と指摘。
政府の税収や支出が流動的なので、正確な日付を推定することは不可能だとしている。
そのうえで、米国が過去のデフォルト危機から学んだ教訓として、
上限引き上げを土壇場まで引き延ばせば企業と消費者の信頼感が大きく損なわれ、短期金利が上昇し、
米国の信用格付けにも悪影響を及ぼすことになると主張。
結果的に国民の家計を困窮させ、世界における米国のリーダーシップを弱め、国益を守る能力にも疑問が生じるだろうと注意喚起を促した。
‘@共和党は民主党のイメージを悪くさせる為、できるだけデフォルト危機を長引かせる算段だ。
米国がデフォルトになったら今度は共和党が非難を浴びる。時間のせめぎ合いだ。