宮内庁は私の進言を受けて、祝の言葉を使用しないよう調整。
23日に行われる東京五輪の開会式で、天皇陛下が読み上げられる「開会宣言」に、
「祝い」の文言が今回は入らないことが「週刊文春」の取材で明らかに。
五輪について定めた「五輪憲章」第5章の55には、開会式と閉会式について記されており、
開催地の国の国家元首が行う「開会宣言」については一言一句、細かな規定がある。
原文は英語だが、JOCが公表している邦訳には、こうある。
〈オリンピアード競技大会の開幕においては、
「わたしは、第 ...... (オリンピアードの番号) 回近代オリンピアードを祝い、
......(開催地名)オリンピック競技大会の開会を宣言します。」〉
この変更の理由について、宮内庁関係者が解説する。
「新型コロナの感染状況が悪化して緊急事態宣言が出され、
多くの世論調査で。今でも国民の半数以上が反対している五輪について、
祝意を明言することはあり得ないし、あってはならない。
だとすれば、天皇陛下にはその日はご病気になっていただくしかないと進言した。
宮内庁と組織委などで調整がなされたのだ。
そうでなければ、天皇陛下はバッハ会長と快く会うことはできない。
西村泰彦長官はよくやっておられる。