“落選すると陛下にご迷惑が”
10月29日、京都4区に立候補した田中英之氏の応援に高市氏が駆け付けた。
際の出来事だった。田中氏が文部科学副大臣であることを念頭に、次のように語った。
「いわゆる政務官とはまた違って、大臣と副大臣は天皇陛下の認証を受けます。
そういうことになりますと、万が一にも、この京都4区・田中英之が当選しないということになると、
大変お忙しい天皇陛下にもう一度別の方を認証して頂かなくてはならない悲惨な事態が発生します」
「天皇陛下にもご迷惑がかかります。なんとか、勝たしてやって下さい」
‘@選挙の応援演説に天皇陛下の名前を出すという、前代未聞の言語道断の出来事。
迷惑を掛けているのは、高市氏自身だ。
高市氏の事務所は「政治利用の意図など全くございません」と答えたが、利用したのは間違いない。
以前に、当時、稲田朋美防衛相は、東京都板橋区で行った都議選の自民党公認候補の応援演説で、
「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」という趣旨の発言をした。
演説会場から1キロ余りの距離にある練馬駐屯地(練馬区)の関係者が、
選挙区内に住んでいることを念頭に置いた発言で、
稲田氏は発言後、「練馬駐屯地も近いし、防衛省・自衛隊の活動にあたっては、
地元に理解、支援をいただいていることに感謝しているということを言った」と釈明。
自衛隊法61条は、選挙権の行使以外の自衛隊員の政治的行為を制限しており違反する行為だったが、
安倍前総理が庇い通した。今回も同様のことになるのだろう。
何でもありの政権を選んだのは国民。
国民の後押しがあるからやりやすい。