五輪関係の宿泊予約101人、来たのは5人。
朝食も廃棄、むなしさしかない。
宿泊予約はあるのに、人は来ず、キャンセルの連絡もない――。
東京五輪の大会関係者の宿泊先になっている東京・日本橋のホテル、
予約は101人分入っていたが、実際に来たのは5人だけ。
深夜になって来る可能性もあるため、用意してある朝食の食材も無駄になってしまった。
担当者から「これから1人行くかも」と電話があったのは、日付の変わった午前0時半過ぎ。
2時半ごろに1人が泊まりにきた。
深夜まで開会式をやっていたため、「湯船に入れた方が疲れが取れるだろう」と、
通常より3時間遅い午前3時まで大浴場を開けていたが、この日はほかに誰も来なかった。
その後、実際に泊まりにきたのは28~31日の延べ4人だけ。ほかの朝食は廃棄した。
しかし、気も休まらない。
深夜は従業員が待機するが、いつチェックインのフロントでの対応が出るか分からないため、
疲労がたまる。
「まさかこんなに来ないとは思わず、驚いている。
宿泊料はもらえているものの、五輪の経費は税金なのでこれで良いのかという気持ち。
やりがい搾取です」と社長は嘆く。