東京五輪の人気を見込んでIOCに巨額の放映権料を支払っている米NBCだが、
既報している通り、視聴者数がリオやロンドン大会に比べて激減。
NBCはアメリカ人の東京五輪への関心度を過大評価していたようだ。
視聴者数は激減し、世論調査でも人々が五輪に熱狂していないことが示されている。
加えて、女子体操のシモーン・バイルズが棄権してからは、
選手たちのメンタルヘルスの問題が話題の中心になってしまった。
五輪番組の制作総責任者を務めるモリー・ソロモン氏は、
「この五輪は私たちの人生のなかで最も意味のある大会になると信じています」と、断言した。
「世界が苦難を経てきたいま、人々はきっと共通の経験を求めていると思います。
アスリートたちの物語以上に、私たちが一体になれるものなど他にあるでしょうか?」
東京五輪をパンデミック終息の象徴にしたいというNBCの願いは、
どこかの総理と同じ理念のようだ。
NBCが先か、菅総理が真似たのか、定かではないが、
ついに日常を取り戻した人類の勝利を祝う祭典にしたいと、
お寒い題目は空回りどころか凍り付いてしまった。
NBCのCEOは、「五輪の開会式が終われば、みんな問題はすっかり忘れて17日間を楽しむ」
と楽観視したが、東京を中心に日本全国の新型コロナ感染者数は過去最高を更新。
残念ながらそれどころではなくなっている。
日本では、ほとんどの新型コロナ関係の医師や医療従事者が五輪中止を訴えていた。
五輪開催中に感染者が爆発する可能性があると。
しかし、菅総理は聞く耳持たず、五輪開催に踏み込んだ。
挙句、重症者以外は自宅待機にするとした。
咳込んで苦しくても、多少肺炎でも、悪化するまでは入院できないとした。
鬼菅総理になり切った、自助だ!自助だ!自助だ!