枝野代表「何の報告もない」と不快感。
何をやっているのだ。それでなくても脆弱性を指摘されているのに、
まとまりを見せなければ無党派は付いて行かない。‘@
立憲民主党の平野博文選挙対策委員長は24日、同党の小沢一郎衆院議員と党本部で会談。
次期衆院選小選挙区での野党候補一本化に向けた交渉役を依頼した。
小沢議員は応じる意向を示した。
平野委員長は「ポストは示していない。選対の中でやっていただけないかとお願いした」と認め、
小沢議員も「選対を手伝ってくれとの話があった」と明らかにした。
しかし、枝野代表は、事前の報告もなく不快感を示した。
小沢議員が多くの政党の離合集散に関わり、「壊し屋」の異名を持つだけに、
党内には小沢議員を警戒する向きも少なくない。
枝野代表も小沢議員とは距離を置いている。
平野委員長が今回、小沢議員を頼ったのは、野党間の候補者調整が足踏みしているためだ。
立民幹部は「一本化すれば勝機がある選挙区は10~20ある。
共産に調整を要求する交渉ができるのは小沢氏しかいない」と語る。
枝野代表は、共産との連携に慎重な最大の支援団体・連合に配慮し、
「全ての選挙区で一本化するとは言っていない」との立場をとっている。
一方、共産の志位委員長は、立民との政権合意と党首会談の必要性を重ねて要求している。
国民の玉木雄一郎代表は「野党結集すれば何とかなる状況は終わった」とし、共闘を拒否。
連合は、中央執行委員会で正式決定した「次期衆院選に向けた基本方針」に、
「連合は共産党を含む野党共闘には与(くみ)しない」と明記。
「立憲民主党」に対して、共産党との関係見直しを迫っている。
神津連合は自公政権に対峙する「大きな塊」をつくるため、攻めの布石を打ち続ける構えというが、
それでは、大きな塊にはならない。
連合は、来月に任期が切れる神津会長の後任に、芳野友子副会長を昇格させる方針を固めた。
芳野氏は初の女性会長となる。何か動きはあるのか。
連合が基本方針を決定した前日、共産党は首班指名選挙で、
立憲民主党の枝野幸男代表へ投票した。
共産が他党の党首名を書くのは決選投票を除くと22年ぶり。
志位和夫委員長は「野党連合政権を共につくっていく意思表示だ」と、
野党共闘による連立政権樹立に意欲を隠さなかった。
党幹部も「政権協定を含む『本気の共闘』で戦わなければと意気込む。