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共産主義って怖くないんですか?(2)

(withnews)

共産党志位和夫委員長(67)にYouTubeたかまつななチャンネルで聞きました。


――共産党の審議拒否について批判的な見方をしている人がすごく多いと感じます。

なぜ今、審議拒否をするようになったんですか?

志位:審議拒否は今でも基本的にしていません。

国会のルールを与党側が壊してしまって国会が暴動状態になっているときに限って、

国会の審議に出られないことはあります。

野党側の要求が通らないから、駄々をこねて行かないなんてことは今もやっていません。



――でもそれをメディアは審議拒否だと批判的に伝えていますよね。

志位:それは審議拒否ではなくて、与党が審議に出られない状態を作ったということですよね。

むしろ審議拒否をしているのは政府与党です。

野党が憲法に基づいて国会の召集を要求しているのを拒否しているんだから、

これ以上の審議拒否はないじゃないですか。

――野党が審議拒否をするとニュースになりますが、与党側も野党側が出した議員立法を審議しないことがある。

国会でそこを変えるのは難しいんですか?

志位:ルールを作る必要がありますね。与党が提出したものだけじゃなくて、野党が提出したものも、

原則みんな審議の場に乗せて、国民の見ている前で議論するルールを作りたいですね。

――それは、志位さんでもできないんですか?

志位:これは国会の多数を持っていないとなかなかできないですね。

私たちが、野党が多数を取れば、今度はそういうルールを作りたいです。

野党になった自民党の出したものも審議します。



――共産党改憲に反対の立場ですが、なぜそこまでこだわるんですか?

志位:僕らは今の憲法はとてもよくできていて、変える必要がないと思っています。

今の憲法の前文から全部の条項、これを全面的に擁護すると。

特に平和的な、民主的な条項がありますよね。これは完全に自負するということで、

日本の政治はうんと前に進められる。憲法と日本の政治の関係で言うと、

憲法はかなり進んでいるけれども、日本の政治家はずっと遅れている。

例えば憲法には、30条に及ぶ人権項目がある。

あれだけ詳しく人権が規定されている憲法というのは、世界でも珍しいんですよ。

ところが日本の人権は守られていない。例えば女性の権利、労働者の権利、学ぶ権利、

守られていませんよね。言論の自由も危ういこともある。

ですから、憲法では立派なことが書いてあるのに、政治が遅れちゃっているんですね。

政治を憲法並みにするというのが今の政治の役割であって、憲法を変えることに中心があると思っていません。



――若い人の中では、改憲への抵抗感は少なくなってきていると言われています。

9条以外の面を見たら改憲してほしいという人は少なくありません。

人権を大事にしている政党だからこそ、改憲論議を進めてほしいと思いますが、それは難しいですか?

志位:今の日本の憲法は、奥行きが深いんですよ。

例えば環境権は確かに書いていないけれど、幸福追求権があるんですね。この中に全部含まれている。

ですからそういう根本的な条項に即してやればいいわけです。

同性婚の問題も、憲法との関係で言うと「婚姻は両性の合意にのみ基づいている」と。

両性とあるから男女というふうに狭く捉えられますが、「のみ」というのが大事なんですよ。

当事者の合意のみ。戦前の日本の明治憲法の下では、家長が許可しないと婚姻ができなかったんですね。

でも今はそうではない。ですから今は同性婚も含めて当事者が合意すれば婚姻ができる、

と解釈されるべきだという説が大きいですよね。

――それは憲法ではなく、法律を変えたほうがいいということですか?

志位:そう、法律を変えればいいだけ。現憲法の下でも同性婚は認められると。民法を変えればいい。

――志位委員長の引退、世代交代は?

志位:世代交代はずいぶん起こっていると思いますよ。共産党の議員でいうと、

小池晃さんにしても田村智子さんにしても山下芳生さんにしても倉林明子さんにしてもね。

僕らより下の世代の皆さんがどんどん頑張っています。

もっと下の世代でも吉良佳子さんとか山添拓さんとか頑張っているしね。

ですからちゃんと次の世代が見えてきていると思います。



――志位さんはいつが交替時だと思っていらっしゃいますか。

志位:党大会で人事を決めて、次の大会でまた新たな人事でちゃんと選挙をやりますから。

そこで皆さんで相談して決めるということになるとしかお答えしようがないです。

ただ、いつまでも続けるのかと言われたら、いつまでもやるわけないじゃないですかそれは。

いずれは変わると。当たり前です。

――どうしたら若い人の声が政策に反映されるかをお聞きしたいです。

志位:学費の問題や奨学金の問題はもちろん大事なのできちんとやっていきたいと思いますが、

若者政策と言うと狭くなってしまう。

先日の若い皆さんとのトークの場で感じたんだけれども、

若い人の間では気候変動やジェンダーなど世界の大問題に強い関心がありますよね。

それを取り上げていきたいです。

今度の総選挙で私たちは、4大争点を提案しています。

一つは暮らしの問題で、新自由主義を終わりにして、命と暮らしを守る政治に変えようと。

二つ目に気候危機を本気で打開しようと具体的な提案をしました。

三つ目にジェンダー平等な日本を作る。選択的夫婦別姓も認める。

四つ目は平和です。若い皆さんにとってすごく身近な問題を、党としても全力で争点にするという姿勢でやろうと思っています。

――最後に、今度の衆議院選挙、若者は共産党に入れるべきでしょうか?

志位:入れてほしいですね。政権交代ができれば、さっき言ったことは全部実行できます。

一個一個日本の政治はよくなりますよ。間違いなく変わる。

共闘の問題でも、日本共産党がこれまで一番ぶれずに誠実にやってきましたから。

‘@ハキハキしていて元気で、話も分かりやすい。

頭の良さがうかがえる。

選択的夫婦別姓を認めるというのも柔軟な対応だ。

今回は、野党共闘に重きを置いていることが良く分かる。

内容は別として、一番ぶれない政党だ。そして情報収集能力はピカ一。