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大坂・アンジェス113億円の資金調達に成功。

国からの助成額約94億円(税金)は藻屑となる。



創薬ベンチャーアンジェス」(大阪府茨木市東証マザーズ上場)が、

大阪大学と共同開発していた新型コロナ用「DNAワクチン」。


「大阪ワクチン」「日の丸ワクチン」として、吉村洋文・大阪府知事が昨年内の実用化に言及するなど、

前のめりの姿勢を見せていた創薬ベンチャーアンジェス」。

しかし、治験では有効性が認められず、結局今年11月に最終段階の治験を断念した。

この結果を受け、すぐにでもワクチンが実用化するような、アンジェスを持ち上げていた吉村知事や、

思わせぶりな発言を繰り返していた、同社創業者で大株主の森下竜一・大阪大学大学院寄付講座教授に、

批判の声が上がっている。

森下氏は大阪府大阪市と関係が深く、府市の特別顧問や2025年開催予定の大阪関西万博では、

大阪府市パビリオンの総合プロデューサーも務める人物だ。

アンジェスの株価は、昨年3月に新型コロナ「DNAワクチン」共同開発のリリース後、高騰。

公表前の2月末時点のアンジェス株は300円台。

しかし3月の共同開発リリースや、森下氏のテレビ出演、

吉村知事が「DNAワクチンの年内実用化」を会見などで発言した結果、

​6月末には株価は2400円台と、5倍以上にまで高騰。


(維新関連は全てみやねやが、からんでいる)

しかし、株取引ということに限って言えば、森下氏自身は株価高騰の恩恵を受けていないように見える。

ところが、アンジェスは「DNAワクチン」を巡る株価高騰で100億円を超えるカネを手にしている。

アンジェスのように万年赤字を垂れ流している会社は、資金調達が難しい。

そこでアンジェスは、行使価額修正条項付新株予約権、いわゆる「MSワラント」と呼ばれるものを利用。

MSワラントは一定の行使価格で新株を取得出来る権利である新株予約権の一種である。

通常の新株発行では、引受先は、新株発行を受けると代金を支払わなければならない。

ところが、新株予約権の場合、一定の掛け金を支払う代わりに、決められた時期に新株の代金支払いをしなくて済む。

株価が上がるまで待って行使できるのが新株予約権だ。

そのためには、株価が上がらなければならない。

MSワラントはさらに、この新株予約権の行使価格が、株価によって修正されるという特典が付いている。

ほぼ確実に利ザヤを取れるのがMSワラントの良さである。

アンジェスは、昨年3月にDNAワクチンの共同開発を発表する直前、

シンガポールに本拠内を置く金融グループ傘下のフィリップ証券(本社・東京)に、

大量のMSワラントを発行していた。

このMSワラントは、前日終値の92%に行使価格が修正されるというもの。

フィリップ証券がMSワラントを全て行使すれば、93億円が調達できる予定だった。

だが、MSワラントには行使価格の「下限」が設けられている。

アンジェスのMSワラントの場合、下限は292円だった。

2020年2月末に300円台まで下落していたアンジェス株は、フィリップ証券が株を売りさばけば、

292円の下限行使価格を割る可能性もあった。

そうなるとフィリップ証券はMSワラントを行使せず、アンジェスは資金繰りに窮すことになる。

そのタイミングで株価高騰を引き起こしたのが前述の「DNAワクチン」である。

この発表によって株価が高騰する中、フィリップ証券は4月末までにすべてのMSワラントを行使。

アンジェスは当初の予定を上回る113億円の資金調達に成功した。

フィリップ証券は高騰の最中にアンジェス株の大半を売却している。

アンジェスは調達資金を運転資金などにあて、会社は生き長らえることができた。



一方で、発行会社が新株を発行すると、元々発行会社の株式を持っていた投資家は損をすることになる。

発行会社の発行済株式総数が増えると、往々にして1株あたりの価値と権利は薄まるからだ。

さらに新株発行を受けた引受先が株を市場で売りさばくことで、株価の下落を招きやすい。

アンジェス株は6月の2400円台をピークに下落。年末には1200円台まで落ち、

21年12月8日には400円を割るなど、元の価格に戻っている。

ワクチン実用化を信じてアンジェス株を買った投資家が大損している。

さらにアンジェスは、DNAワクチン相場で高騰する株価を背景に、海外で巨額買収に踏み切っている。

昨年(20年)11月、ゲノム編集技術を持つEmendo(エメンド)という企業の買収を発表。

このエメンド、2015年に米国、中国やイスラエルに拠点を置く医療投資会社「OrbiMed」(オービメッド)や、

武田薬品工業ベンチャーキャピタルなどの出資により設立された。

しかし20年12月期時点で実現した売り上げは無く、毎期3億円の赤字。

アンジェスが投資する直前の2019年12月期に債務超過となっている。

アンジェスは、前述のMSワラント行使で得た資金をこのエメンド社に投じていた。

アンジェスは、エメンドに将来性があると見込んでいたと言える。

しかし、経緯を見ると、米医療投資会社が債務超過のエメンド社を、

高値でアンジェスに売り抜けたと言わざるを得ない。

森下氏や吉村知事の思わせぶりな発言の裏側では、

「日の丸ワクチン」の蜃気楼にあてられた一般投資家が損をする一方、

アンジェス外資系金融は利益を得るという、なんともひどい図式が展開されたのだった。

(半田修平)日刊ゲンダイ参考。


‘@腐れ大阪の象徴だ!

大阪民は目を覚ますべきだ!

失敗は致し方ない。

しかし、自治体の首長が煽って失敗したケースは全国でも稀だ。

賢明な首長なら、野のものとも山のものとも分からないものを推奨はしない。

ワクチンはそんな簡単なものでは無い。

日本ではいまだ完成していない。

吉村知事や松井市長のパフォーマンスはあまりにも酷すぎる。

以前、遠回しに
森下氏は胡散臭いと指摘したが

アンジェスのMSワラントのタイミングは犯罪級だ。