公明・山口代表 ブチ切れ会見。
7日の定例会見で公明党の山口那津男代表は、報道陣の質問が「敵基地攻撃能力の保有」に及んだ時、
「言葉尻を捉えて後退したとか前進したとか、そういう決めつけはやめなさいっ!」とブチ切れた。
普段の冷静な語り口とは程遠い姿を見せた。
敵基地攻撃能力について、山口代表は、衆院選告示日の10月19日に、
「古めかしい議論」とバッサリ切った。
それなのに、今月6日の岸田総理の所信表明後に、
「現在の状況を捉え、どう対応すべきなのか、国民の理解を得ながら確立することが大切」と、
古めかしい議論を一転容認するかのような発言。この点を突っ込まれ、急に激高したのだ。
敵基地攻撃能力は『平和の党』の看板を掲げる公明の支持層・創価学会の評判が悪い。
だから、選挙前は強く批判し、選挙後に自民に配慮して態度を曖昧にしたことを。
報道陣に見抜かれ、思わずカッ!となったようだ。
国会議員への月100万円支給の「文通費」問題も腰が定まらず、
世論の不満が高まっていた先月16日、山口代表は午前中の会見で、
「(文通費の)寄付を検討したい」と慎重だったが、午後には「全額寄付する」と豹変。
立憲民主党は文通費の日割り支給や使途公開を可能にする法案を出したが、
公明は自民と共に消極姿勢で公明正大を訴える党の存在感は無だ。
山口代表は来夏の参院選に焦りを募らせているようで、7日の会見では、
維新の松井代表は選挙後『公明に今すぐ宣戦布告する必要はない』と牽制。
4人区の大阪選挙区で3人当選が見込め、公明候補がはじかれかねない。
その不安もあり、情緒不安定な山口代表のイラ立ちは、今後はさらにエスカレートしそうだ。