群馬県太田市の清水聖義市長は、新型コロナ対策で、
安倍元総理の命で政府が調達して余っているアベノマスク(布マスク)について、
「太田はいらない」と自身のTwitterで態度を表明した。
「不織布マスクならいただく」とつづった。
21年3月末時点の在庫は8272万枚で、20年8月から21年3月にかけての保管費は約6億円に上る。
清水市長は「アベノマスクが余った、保管料が6億円もかかったから、
『ウイルスに向かないけど・・布マスク、悪いけど使って!』って言われても、
住民に使わせるなんてできない」と理由を記した。
清水市長は「ウイルスには不織布マスクがいいのは常識。
(国会の)予算委員会を見ていても布マスクはなし。
誰も付けていないマスクを地域住民ならOKというのは合点がいかない」と主張。
現在“アベノマスク”は都内の大手物流会社の倉庫に8000万枚以上が眠っている。
金額にしてざっと112億円分。
アベノマスクを擁護する人もいるが、アベノマスクをつけている人は、街でも、職場でも、ほぼ皆無だった。
そして忘れた頃に、会計検査院が衝撃的な報告を発表。
国会で「マスクをこのまま高額の保管料を払って抱え込むのか」と野党から追及を受けた岸田総理。
「まずは有効活用の道を探りたい。その上で費用対効果の点から何か道がないのか検討させたいと思います」と述べた。
廃棄の道も致し方ないのだろう。