約10年間組員として活動。
野田聖子内閣府特命担当大臣の夫が、名誉を傷つけられたとして、
新潮社に損害賠償を求めていた裁判。
12月23日、東京高裁(岩井伸晃裁判長)は、請求を棄却。
野田大臣の夫が元暴力団員だったことは「真実」と認めた。
新潮社が特集記事(2018年8月2日号)で、「『女性総理』の夢を壊した『野田聖子』総務相の『元反社夫』」、
野田議員の夫・文信氏が元暴力団員である旨を報じた。
これに対し、文信氏は記事によって名誉を毀損されたとして、
新潮社に対し1100万円の損害賠償を求め東京地裁に訴えていた。
そして今年4月、一審の東京地裁は、記事で彼の名誉は毀損されていないとした上で、
判決文では文信氏の経歴についてこう書いた。
〈原告が指定暴力団・会津小鉄会の昌山(まさやま)組に所属していた、
元暴力団員であるとの事実の重要な部分は、真実であると認められる〉
東京高裁は、請求を棄却した一審東京地裁判決を支持し、夫の控訴を棄却。
「名誉毀損による不法行為は成立しない」とした。
かつて京都市にあった暴力団「昌山組」の元組長が証人として法廷に立ち、
文信氏と盃を交わすまでのいきさつから、具体的なエピソードを交えて証言したのだ。
偽りを述べれば「偽証罪」に問われるリスクを承知の上で法廷に立った元組長の発言を重視した裁判所は、
文信氏の経歴を認めるに至った。
野田大臣は文信氏の過去について「事実ではございません」と明確に否定している。
今年9月、野田大臣は「私が夫を信じる理由」と題した文章をFacebookに投稿。
〈今後の捜査により私の夫が元暴力団員ではないとの真実が明らかになると考えます。〉とつづった。
どう説明するのか。
それで済むかどうかは定かでないが。