世耕議員「統一教会は反社会的団体」
統一教会のいわゆる学生組織に「原理研究会」がある。
文鮮明が示した教義“統一原理”を研究する組織として、主に大学の学生サークルとして活動しながら、
信徒を勧誘している。
この原理研の出身であるような書き込みをされたとして提訴しているのが、自民党の世耕弘成参議院議員。
世耕議員は第1次安倍政権で首相補佐官、第2次政権で経済産業大臣を務めた。
安倍氏の最側近の1人。しかも現在は参院幹事長として自民党の要職にある。
世耕氏は訴状で「原理研や統一教会に対して、反社会的な団体であるとの印象を抱く者が少なくない」と明記。
書き込みは社会的評価を低下させるものであるとして、名誉毀損に基づく損害賠償などを求め、
2019年8月に東京地裁に提訴した。
訴えられたのは青山学院大学の中野昌宏教授。
中野教授は事前に訂正や削除の要請もなく、いきなり提訴されたことを、
「スラップ」(権力者による恫喝訴訟)と主張して、2020年9月に世耕議員を反訴した。
いまも東京地裁で係争中だが、ここで中野教授側が反訴状の中で指摘しているのが、
「反社会的な団体」と世耕議員が呼ぶ統一教会と自民党の関係だ。
「自民党と統一教会の密接な協力関係の歴史」とする項目を立て、証拠も添えて主張を展開している。
『霊感商法によって売られたとされる壺や多宝塔などは、実は価値のあるもので、
高額で買った人々は喜んでいるとする「霊石愛好会」の集会が国内各地で行われたが、
ここに福田赳夫元首相をはじめ、自民党の国会議員が祝電を送り、国会で問題となった。
1992年には文鮮明が来日している。
本来であれば、米国で1年以上の刑を受けている文鮮明は入国管理法で入国できないはずだったが、
「北東アジアの平和を考える国会議員の会」(自民党議員31名)なる団体の招請ということで、
当時の金丸信議員が法務大臣に働きかけて入国が実現したとされる。これも国会で取り上げられている。』
自民党と統一教会の過去から現在まで続く「密接な協力関係」の主張については、証拠も示されている。
それも、統一教会を「反社会的な団体であるとの印象を抱く者が少なくない」と断じる世耕議員が、
自身と統一教会や原理研との関係を追及するようなツイートを「名誉棄損だ」と訴えた。
この名誉毀損訴訟で世耕氏は、今週22日に東京地裁に出廷し、尋問に立つはずだった。
ところが、ここへきて急遽、その期日が取り消された。
安倍氏が命を奪われたことで、統一教会は再び世間の耳目を集める存在となった。
ところが名誉を毀損されたはずの世耕氏にとっては、
師事したはずの派閥のボスが「反社会的な団体」の大ボスを敬う姿も世間が知るところとなった。
自民党と統一教会の深い関係が次から次へと世間に晒され出した。
議員たちは、慌てて自身のブログやホームページから、統一教会との仲むるまじい写真や記事を削除している。
その行為自体が、いけないことをしていたと認めるものだ。
安倍氏は、森友・加計、桜問題など、大疑獄を乗り切ってきた。
世耕議員も、世間も全然騒いでいないので、乗り切れると高を括っていたのだ。
ところが、まさかの事件が起きた。
世間の注目するところとなった統一教会。弁舌の立つ世耕氏はどう反論するのか。
国家公安委員長らも統一教会と仲良しとは腐りきっている。9G
自民党や政治家は即刻統一教会と手を切るべきだが、洗脳されていて手を切れないのかも知れない。