宮坂昌之・大阪大名誉教授。
日本の新型コロナの感染状況を振り返ると、21年夏の「第5波」はすでに収束していて、
感染者数や死者数も人口100万人当たりでみれば欧米よりはるかに少ないです。
政府対応が「後手に回った」と言われますが、日本の感染対策はそれなりに成功したと私は評価しています。
なぜうまくいったかと言えば、日本は「後出しじゃんけん」ができたからです。
例えば、新型コロナのメッセンジャー(m)RNAワクチンは、日本は欧米より後から使い始めました。
その間に海外で安全性のデータが蓄積されたおかげで、これなら日本でも使えると分かったのです。
高齢者への接種開始から半年あまりで、2回接種をした国民が7割に達したことも大きな要因です。
これほど短期間で高い接種率を達成した国は、世界でもそう多くありません。
ワクチンは、接種を受けた本人が感染しにくくなるだけでなく、吐き出すウイルスの感染力も減らすため、
他人に感染させにくくなります。
ワクチンの効果が持続する約半年という短い期間で接種率を一気に上げたことで、
流行の波をぐっと抑えることができたのです。
米国など他の国は早くから接種を始めたのに、十分に感染者が減らず、
接種率が上がりきっていないうちに感染対策を緩めたため、感染が制御できなくなりました。
日本は、こうした海外の状況を見て対策を緩めなかったおかげで今の状態に至っていると思います。
‘@世界中でワクチン接種後も感染が広がっている。
オミクロン株の影響か、ワクチン接種後も感染は拡大し、過去最高となっている国もある。
病院も逼迫している。
宮坂教授の言う所の日本が感染症対策に成功しているというのは結果論だ。
もう少し適切に対応できていたら、第5波での死者は抑えられていた。
ワクチン接種をしても広がったのは、ワクチンを神の如く崇め、
ワクチンを接種したら全てが終わるかのように発信したからだ。
だから、ワクチン接種後、国民の行動を緩めたらまた感染者が増加し元の木阿弥どころか倍化した。
喜んでいるのはワクチン製薬会社。
半年に1回ワクチンを打ち続けるのか。
日本も気を付けなければならない。
日本は世界から見ればウソのように新型コロナの感染は収まっている。
それでも、私の肌感覚では、日本ではいまだ99.9%の人はマスクをしている。
欧米人が、マスク依存症だと言うくらい日本人はマスクをしている。
そして、行動するときも、まだ多くの人は慎重になっている。
その対策がワクチンに勝っているのだ。
それを壊したのが「Go To キャンペーン」であり「東京オリンピック」だ。
国民の努力を無に帰した。
ワクチンは日本同等、もしくはそれ以上接種している国もある。
その国で感染が拡大している。
ファクターXも、日本だけではなくアジア人全般に有する。
それでもアジアで感染が拡大している国はある。
世界と日本の対策の絶対的に違うところは、
感染が収まりかけてもマスクを外さない事と、
極端に行動が緩まない事。もっと言え、ばほとんど緩めない事だ。
それ以外にない。