“負の遺産”と化した国立競技場。
安倍も森も国民の金の無駄遣いが好きなようだ。
本来、国立競技場は常設のサブトラックを持たないため、国際大会の施設基準を満たさず、
公認記録が得られない陸上競技場だ。
東京オリ・パラ期間中は、国立競技場近くの神宮外苑内に臨時のサブトラックを造って、
特別に対応したが、大会後は土地再開発のため取り壊される。
そのため、国立競技場は大会後、陸上競技のトラック部分を撤去したうえで、
ラグビーやサッカーなどのための球技場とする方針だった。
半露天の施設となったことで、コンサートの音漏れや天候対策に漏れが生じ、
大会後の施設の運営・使用において多様性を失ってしまった。
元々、組織委員会会長を務めた森 喜朗らが、強引にラグビーワールドカップ2019の会場として計画を進めた。
維持費は今後50年間で毎年24億円かかる。
サッカーやラグビーの試合で維持費を稼ぎ出すのは到底無理だ。
また、運営権の売却を目指しているものの、コンサート会場として利用しにくいこともあって、
名乗りを上げる民間企業はまだない。
仮に世界大会を開くとすれば、新たなサブトラックが必要で、その原資は税金になる。
「レガシー」どころか「負の遺産」になってしまった国立競技場。
しかし、それは、最初から分かっていた。
全てのツケは国民が負う。
「負の遺産」となるのは国立競技場だけではない。
国立競技場も含めた他競技場の年間経費は50億円にのぼる。
しかし、東京オリパラを開催してよかったとする国民が多いのなら、
甘んじて受け入れるのだろう。
だが、それは、子や孫の代まで続く。
私は反対したのだから経費を払うのは嫌だと思っても、否応なく税金から拠出される。