岸田政権の目玉政策の一つである「経済安保推進法案」
2月下旬の法案提出に向け、事務方責任者で経済安保法制準備室室長を務める、
藤井敏彦・国家安全保障局担当内閣審議官が、
兼業届を出さずに私企業で働き報酬を得ていた疑いがあることや、
朝日新聞の記者と不倫関係にあることを「週刊文春」が報じた。
(見るからに悪そうな顔だ)
「週刊文春」の取材を受けて、2月8日、国家安全保障局は、
「処分につながる可能性のある行為を把握した」として、藤井室長を更迭した。
藤井氏が働いていたのは、経済学者の中谷巌氏が立ち上げたビジネススクール・不識塾。
塾関係者は「中谷氏が師範に招き、2013年からやっている」と明かす。
不識塾では藤井氏が師範をしていることは、表に出さないようにしていた。
確信犯だ。
内部資料でも藤井氏の名前を伏せられていた。
(誰かに似てるな)
「師範のギャラは1回あたり5万円、ゲスト講師は1回あたり25万円ほど」だという。
師範として全部出席し、1回5万円の報酬を得ていた場合は年間約130万円、
13年からの9年間で1170万円になる。
藤井氏は当初、「参考に見てただけ。講師としてじゃない。勉強になるんで行ってるだけ」と回答。
その後「自分が講師として行った時には講師代を貰います。講師として年に1回講義はしています」としたが、
二転三転、「1回30万……いや20万、30万か。講演に兼業届はいりません」
と、講演で高額の報酬を貰ったことを認めた。
問題はそれだけではなかった。妻を持つ藤井氏が不識塾の講義前夜、一泊したのは、
朝日新聞の敏腕女性記者の自宅マンション。
‘@中谷 巌氏も同罪だ。
多摩大学名誉学長、一橋大学名誉教授。元三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長。
日本のコンプライアンスの脆弱な理由が垣間見える。
政府は調査中として、いまだ詳細を明らかにしていない。
松野官房長官は、後任に、泉恒有内閣審議官を充てる人事を発表。