南オセチア、ロシア編入手続きの意向。
ジョージア北部にある親ロシア派の分離独立地域、南オセチアのビビロフ(大統領)は、
近くロシア編入に向けた法的手続きに入る意向を表明。
ビビロフは、ロシアへの統合は「わが国の戦略的目標であり、国民の夢だ」と強調。
住民投票を実施してロシアに編入されたクリミアの例に倣って統合を進める決意を示した。
南オセチアは、ロシアが侵攻したウクライナに派兵、参戦しており、
プーチン政権による論功行賞を求めている可能性もあるという。
プーチンがこれに応じるかは不明だとしている。
ジョージア政府は31日、一方的に独立を宣言している南オセチアが、
ロシアへの編入を求める住民投票を行うと表明したことについて、断じて認めないと強調。
ザルカリアニ外相は「(南オセチアで)いかなる住民投票を開催する話も当然受け入れられない。
ジョージアに属するこの地域が占領されている状況下では」と訴えた。
ロシアのペスコフ大統領報道官は、見解を示すことはできないとした上で、
「今のところこの問題で法的なものを含めて何の措置も講じられてはいない。
しかし同時に、われわれは南オセチア住民の意見表明にはそれなりの敬意を持って対応する」と説明。
米国務省のプライス報道官は、米政府としては「結果を承認することはない」と断言。
ロシア軍の支援を受けて軍事作戦を続けているウクライナ東部ドンバス地域の、
親ロ派「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」のトップは最近、
ロシアへの編入を求める考えを相次いで表明している。
ビビロフの表明は、ウクライナの親ロ派と足並みをそろえてロシアへの統合を目指す意向だ。
更なる揺さぶりをかける、プーチンの入れ知恵だろう。
ジョージアは2地域に分かれて占領されている。
国の中央辺りに占領された地域があると言うのは、たまったものでは無い。
日本も占領では無いのだろうが、国内に日本の法律が及ばない地域がいくつもある。
ジョージアも緊張感が増してきた。