ジョージアから一方的に分離独立を宣言している親ロシア派支配地域「南オセチア」で8日、
「代表選」の決選投票が実施された。
同地域のロシアへの編入を訴えた現職アナトリー・ビビロフ氏(52)が、
編入に慎重なアラン・ガグロエフ氏(41)に敗れた。
南オセチアは、2008年のジョージア紛争後にロシアが独立を承認。
ビビロフ大統領が3月末にロシアへの編入手続きに入る方針を表明していたが、
代表選で、編入「NO!」の審判が下されたのだ。
非情に良いことだが、ロシアの介入で更なる混迷も懸念される。
米英メディアによると、ロシアの対独戦勝記念日の9日、ロシア政府系のニュースサイト「レンタ・ル」に、
所属する記者2人が30本以上の「反戦記事」を掲載。直後に削除されたという。
同サイトは月間2億人以上が訪問するロシア最大級のサイト。
ウクライナ侵攻直後は、プーチン政権のプロパガンダに手を貸していた。
記事ではプーチン大統領を「痛々しい偏執症の独裁者」と呼び、
「21世紀で最も残虐な戦争」を始めたと糾弾。
「プーチン氏とその取り巻きは戦後、法廷で裁かれる運命だ。
自分たちを正当化したり、敗戦後に逃げたりすることはできない」とバッサリ。
各記事の見出しの下には〈国の承認を得ていないため、大統領府に削除されるだろう〉として、
表示画面の保存を求めていた。
ロシアの独立系ニュースサイト「メディア・ゾーン」は、記事掲載後に記者2人が出した声明を報じた。
「プーチン氏は去らねばならない。無意味な戦争を始め、ロシアをどぶに突き落とすつもりだ」などと批判。
読者には「恐れるな。沈黙するな。抵抗せよ。あなたは1人ではない。ウクライナに平和を」と呼び掛けている。
ロシア国内の地方も揺れているようだ。プーチン政権の崩壊は近いのか。そう祈るが。
だが、プーチン政権が崩壊しても、傀儡政権が誕生すれば何の意味もなさない。
しかし、プーチンを許してはならない。