「イベルメクチン」について、新型コロナの患者に投与しても、
入院に至るリスクを下げる効果はなかったとする臨床試験の結果を、
ブラジルなどの研究グループが発表。
臨床試験の結果は、ブラジルの複数の大学などの研究グループが、
国際的な医学雑誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表。
「イベルメクチン」は、北里大学の大村智特別栄誉教授の研究を元に開発された、
寄生虫によって失明やリンパ管の腫れが引き起こされる病気の特効薬で、
世界中で使用されている。
各国で新型コロナ患者に対する有効性や安全性についても研究が進められてきた。
今回の臨床試験は、患者も、投与する医師の側も「イベルメクチン」か偽の薬か、
分からない客観性が高い方法で行われていて、
研究グループは「イベルメクチン」は新型コロナの発症後すぐに投与しても、
症状が悪化して入院に至るリスクを下げる効果が認められなかったと結論付けた。