4月20日、ENEOSホールディングスの杉森務会長は、ロシア産の原油について、
「ウクライナ問題が解決されない限り、買うつもりはない」と、石油連盟会長会見で言及。
代替として、当面はすでに取引のあるサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、
クウェートなど中東地域からの調達を考えているという。
杉森会長は、ロシアによるウクライナ侵攻後は「一切契約していない」ことを明らかにした。
ウクライナ侵攻がいつ終わるか、それが終わっても経済制裁が解けるか分からないため、
当面はこうした対応が続くことになるとの見通しを示し、
「需給はひっ迫していないので、代替調達は可能だと思っている」と語った。
杉森会長は「中東にも地政学リスクは常につきまとっているので、
これまで努力してきた調達先の多様化はさらに努力していかなければならないし、
取り組まないといけない」と強調。
液化天然ガス(LNG)の価格が高騰していることから「石油への代替需要は実際に来ている」という。
ENEOSでは、4―9月で前年同期比倍の需要が来ていることを明らかにした。