家族や友人たちと訪れた山梨県道志村のキャンプ場から当時7歳の小倉美咲さんが、
忽然と姿を消してから2年7か月。
行方不明になったキャンプ場から約600メートルの山中で子どもの頭部とみられる人骨が発見されたが、
個人の特定には至らなかった。
4月23日に道志村を訪れた捜索ボランティアの40代の男性が、
行方不明になったキャンプ場から約600メートルの山道脇で、
人の骨のようなものを見つけ、警察に届け出た。
子どもの頭部とみられる人骨だったが、ミトコンドリアDNA型鑑定で、
母親との血縁関係に矛盾がないとされたが、個人を特定するDNA型は検出できなかった。
4日には死後数年経過した数センチ四方の右の肩甲骨が見つかった。
山梨県警が肩甲骨のDNA鑑定を進めた結果、美咲さんのものと一致し、
美咲さんはすでに死亡していると判断した。
結果は14日、美咲さんの母親に伝えたという。
骨の状態などから行方不明になってからまもないうちに死亡したとみられるという。
周辺では美咲さんが当時履いていたものと特徴が似ている左右の靴と片方の靴下、
さらに長袖のハイネックの服や新たな人骨らしきものも相次いで見つかっている。
5月13日は美咲さんの誕生日。
これまで大々的な捜索では何も見つからなかったにもかかわらず、
なぜ今になって人骨などの発見が相次いでいるのか。
山梨県警は行方不明当日の夜から捜索を始め、すぐに地元消防や陸上自衛隊なども加わった。
捜索には体温を感知するセンサーを搭載したドローンが投入されるなど本格的なものだった。
捜索範囲はキャンプ場周辺の東西約15キロで南北7~8キロ。
今回、美咲さんのものとみられる靴や骨が見つかった地域も含んでいた。
沢が流れ着く相模原市の道志ダムにも警察官らが潜って手がかりをさぐった。
しかし、必死の捜索にもかかわらず、美咲さんの行方をうかがわせるものは何も見つからなかった。
県警は10月6日に大規模な捜索を打ち切った。16日間で延べ1700人が参加したとされる。
事故死的な流れが強くなっているが、事故死であれば、遺体はすぐに見つかるはずだ。
23キロくらいある人間を一瞬でどこかに連れ去り隠す動物がどれほどいるのか。
詳細は不明だが、いまのところ靴下や衣服と骨がバラバラに見つかっているのも不思議だ。
仮に滑落して見付からなかったとして、そのあと流されて、
着ていた衣服と骨などが、全てバラバラになり散らばるものなのか。
そして、あまり言われないが、美咲さんの誕生日に合わすかのように出て来た遺物。
ドラマで言えば、遺体が教えてくれたということなのだろうが、偶然とするにはあまりにも偶然過ぎる。
事件であることを前提として、あらゆる可能性を視野に捜査する必要がある。
父親である小倉雅さん(39)が出てこないことを不思議がる人がいるが、
わたしは職業的なものと推測する。
余計に家族を苦しめることは絶対に止めなければならない。
(合掌)