米HPから「台湾独立を支持しない」が消えた。
米国務省は5月5日、米台関係を盛り込んだファクトシート(概況報告書)を約4年ぶりに修正。
「ひとつの中国と、台湾が中国の一部という中国の立場を認めた」という文章が消えた。
代わりに「先導的民主主義であり技術大国である台湾はインド太平洋の核心米国パートナー」であり、
「米国は台湾と似た価値、深い商業と経済的つながり、強力な人的きずなを共有し、
これは友情の土台を形成して台湾に対する米国の介入を拡大する原動力として作用する」
という文言が新たに追加された。
「米国は台湾独立を支持しない」という文章も消えた。
10日の定例会見で中国外交部の趙立堅報道官は、
「台湾は中国領土であり不可分の一部分。歴史は直すことができず、
事実は否定できず、理非は歪曲できない」と強調。
「バイデン大統領は何度も『アメリカは台湾の独立を支持しない』と誓った。それを言葉通りに実行せよ。
米国がファクトシートを修正したのはひとつの中国原則をぼかして曖昧なものにしようとする小細工。
現状を変えようと試みながら最後には自分が放った火に焼け死ぬだろう」と、強い言葉で警告。
中国の朱鳳蓮台湾弁公室報道官も11日の記者会見で、
「台湾の一部の人々は米国務省が台湾関連内容を修正したと騒ぎ立て、
米国に頼って独立を企てようとしている。台湾が中国の一部分という事実を変えることはできない」と反論。
中国は10日夜に、台湾西南部領空で中国海軍の艦艇から離陸した、
WZ10攻撃ヘリとC28対潜ヘリ2機が台湾海峡の中間線を超えて進入させた。
中国環球時報は11日「米国が台湾との関係を扱ったファクトシートを修正したことに対し、
挑発の意味がある」と、指摘。
‘@一気にキナ臭さが増してきている。
なぜ、このタイミングで、バイデン政権は中国を強烈に刺激するのか。
元々、対中国だが、ロシアへの中国の対応がよほど気に入らないようだ。
台湾のネット番組『頭條開講』が「台湾海峡は煉獄になったのか?
ホワイトハウスはどうしても北京を怒らせたい(北京を怒らせるためには手段を択ばない)!
文字によるゲームは中国のレッドラインに挑戦しようとしている!
「台湾の独立を支持するか否か」がカードになってしまった!
と、アメリカに対して批判的だ。
台湾は当然戦争などしたくない。
中国も出来れば武力では無く、台湾を統一したいはずだ。
政治的な圧力や経済的な圧力で。
意図と意図が絡んで解けなくなる。