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ゼレンスキー大統領、前線兵士激励へ。

首都、初めて離れるウクライナ大統領。

ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、北東部ハリコフ州を訪問し、

前線の兵士らを激励、勲章などを手渡した。



ロシアの侵攻開始後、ゼレンスキー大統領が首都キーウ周辺から出るのは初めて。

ゼレンスキー大統領は「命を懸け、独立を守るために戦う兵士らに感謝したい」とねぎらった。

「私は、あなた方一人ひとりの奉仕に感謝します。皆さんは我々全員と国のために命を懸けています。

我が国の独立を守ってくれてありがとう。お元気で。ウクライナに栄光あれ」

兵士ら:「英雄に栄光あれ」



ゼレンスキー大統領は被害が大きかった地区やロシア軍のミサイルで破壊された行政庁舎などを視察した。

ロイター通信によれば、州都ハリコフでは大統領訪問の数時間後に爆発音が聞こえ、

黒煙が上ったが、訪問との関連は不明。

ロシアはウクライナ侵攻初期に主要都市の一つであるヘルソンを占領し、

流通通貨をウクライナのフリブナからロシアのルーブルに切り替えるなど実効支配を強めてきた。

ただウクライナ軍はキーウ周辺でロシア軍を撃退した後、ヘルソン周辺に部隊を振り向けて奪還を目指している。

ヘルソンの暫定当局者は編入について「今年は実施しない」「23年にかけての状況を見て判断する」などと語った。

編入のための住民投票も視野に入れるが「まずは地域の治安回復を優先する」とも言及。



シンクタンクの戦争研究所は28日、「セベロドネツクの戦闘がどう終わろうと、

ロシア軍は運用面でも戦略面でも限界に達する。

ウクライナ軍に反撃の機会を与えるだろう」との分析を公表。