ホンダは13日、社内発の新興企業が立ち乗りの電動三輪車を開発し、受注を始めたと発表した。
電動三輪車「ストリーモ」は、両手でハンドルを握り、アクセルやブレーキを操作する。
家庭用電源を使って3時間半でフル充電でき、30キロ・メートル走る。
重さは20キロ・グラムで、折りたたんで電車や車に載せて運ぶことができる。
社員の起業を支援する事業から生まれた。
価格は税込み26万円。300台限定で、オンラインで受注を始めた。
納車は今年中を予定し、2023年の欧州発売を目指している。
法人向けに工場の敷地内での利用を想定した定額利用のサービス提供も計画。
ストリーモは法律上は、「原動機付き自転車」にあたる。運転には免許やヘルメットの着用が必要となる。
2年以内の改正法施行に向けて、時速20キロ・メートルに抑えた新型車の発売も予定。
4月の道路交通法改正で、電動キックスケーターを含む1人乗りの電動車は、
2年以内に運転免許なしで公道を走れる見通しとなっている。
最高時速が20キロ・メートル以下ならば、16歳以上は、免許なしで公道を走れる。
近い距離での移動に適しており、市場拡大が期待される。