過去30年で最大規模。
英国各地で21日、鉄道労働者らが賃上げなどを要求し、ストライキを実施。
ストは23日と25日も予定され、政府や鉄道管理当局は混乱を避けるために、
できるだけ利用を控えるよう呼びかけた。
英メディアによると、ストには5万人以上が参加し「過去30年で最大規模」だという。
期間中、全国の鉄道網の運行は通常の5分の1に制限される見通し。
ロンドンの地下鉄でもストが実施され、交通機関の混乱が当面続くことが予想される。
通勤や通学への影響のほか、観光やビジネス、レジャーなど、
幅広い分野に経済的な損失が及ぶ。
ベルギーでも20日にデモ行進。
20日、ベルギーの首都・ブリュッセルで、約7万人の労働者が、
生活費高騰への対策を求めてデモ行進した。
また、ブリュッセル空港や国内各地の公共交通網は「1日ストライキ」でほぼ停止状態に陥った。
デモ参加者は賃上げや消費税停止などを求める横断幕を掲げ、政府に対策強化を要求。
企業に賃金や労働環境の改善を求める声も聞かれた。
労働組合によると、デモには約8万人が参加した。警察は7万人としている。
ブリュッセル空港は、ストが保安検査員にも及んでいるため、
旅客機の出発ができず、到着便も大部分が欠航になったと明らかにした。
国内各地の公共交通機関の大半は運休となっている。
ロシアのウクライナ侵略によるサプライチェーンやエネルギー、
商品価格への影響を背景に各国で物価が高騰する中、ベルギーでも今月、インフレ率が9%に達した。