元米国防長官がロシアによるウクライナでの戦争を痛烈に非難。
マティス元米国防長官は1日、韓国の首都ソウルで行われた会合で、
ウクライナ情勢に触れ、ロシアによる戦争を「非道」「作戦上おろか」と批判。
マティス氏は「米国には『同盟国がある国は繁栄し、ない国は衰退する』との格言がある」と紹介したうえで、
「我々はいまロシアの衰退を目の当たりにしている」と断じた。
ここまでの戦況から引き出せる軍事的教訓は何かとの質問に対しては、
「一つには、無能な将官に作戦を指揮させてはならないということだ」と指摘。
さらに、ロシア軍の戦いぶりを「哀れ」と形容。
ウクライナでの軍事行動は「非道かつ戦術的に無能、作戦上おろかであり、
戦略的にばかげている」とこき下ろした。
マティス氏はロシアを「諸国家の共同体」に引き入れようとした過去の米国の努力に言及しつつも、
プーチンを指導者とするロシア相手ではそれは不可能との見方を示した。
「我々の時代の悲劇は、プーチンがドストエフスキーの世界からそのまま出てきたような人物であることだ。
彼は毎晩、怒りや恐れにさいなまれながらベッドに向かう。
ロシアが悪夢のような状況に囲まれていると考えながら毎晩就寝するのだ。
こうした思考が彼を導いている」
また、プーチンは自分に賛同しない者を周囲から排除してきたため、
「ウクライナ国民が自身のことを歓迎すると思い込んでいたのだろう」と強調。