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ナイジェリアで携帯と個人番号紐づけ義務化。

7300万台停止。


ナイジェリアは約10年前から、11桁の電子国民識別カードを導入しており、

指紋や写真を含む個人情報・生体情報を記録している。



この国民識別番号(NIN)は、銀行口座の開設、運転免許の申請、投票、健康保険への加入、

税務申告の際に必要になる。

ナイジェリアの通信規制当局は2020年、実際に使われている携帯電話の番号を、

すべてユーザーのNINとひも付けなければならないと発表、

登録の期限は何度か延長されたが、今年3月31日が最終だった。

政府によれば、4月4日以降、未登録の携帯電話番号からの発信が禁止されたという。

だが、ナイジェリア国民のうち数百万人は自分のSIMカードを登録していない。

理由は、プライバシー上の懸念、登録センターが利用しにくいこと、

さらにはNIN自体を持っていないなど、さまざま。



政府が数百件もの身代金目当ての誘拐を重ねる反体制派・武装犯罪組織への対策を進めるなかで、

こうした政策はセキュリティー改善と犯罪者特定のために必要な政策だと主張。

ナイジェリアは12年にわたり、イスラム過激派との戦いを続けており、

世界最悪レベルの人道的危機が生じている。

国連の推定によれば、農業や医療へのダメージによる間接的な死者も含めれば、

約35万人が命を落としているという。



人権擁護団体によれば、携帯電話が使用できなくなって特に困っているのが、農村地域の女性だ。

モバイル通信ネットワークが不安定で、道路網も不十分であり、

登録センターに行く手段が限られている場合がある。