中国で海上の交通管理や海難救助にあたる海事局は、台湾海峡に面した福建省福州市に、
初めてとなる大型の巡視・救助船「海巡06」(全長約130メートル、満載排水量6600トン)を配備。
台湾海峡での巡視活動に投入される予定で、台湾側の警戒を招いている。
海巡06は放水機能を備え、ヘリコプターも搭載可能とみられる。
海事局は、台湾海峡で船舶事故が多発しているとして配備の必要性を強調。
台湾当局は11日、「(中国側は)公務執行を口実として台湾海峡の現状を破壊してはならない」とコメント。
中国、国務院台湾事務弁公室の報道官はこれに対し、「中間線は存在しない」と発言。
巡視海域を従来よりさらに拡大させることに含みを持たせた。
‘@13日、米海軍第7艦隊は、ミサイル駆逐艦「ベンフォールド」を、
南シナ海の西沙諸島周辺を通航したと発表。
中国による過剰な海洋権益の主張を否定する「航行の自由作戦」の一環。
中国の「海巡06」は、これに対抗した措置だ。
放っておけば、付け上がって好き放題にする。
介入すれば、対抗処置をとる。
諸刃の刃、難しい問題だ。
話し合いで解決できれば苦労はしない。
だが、西側はここで本気度を見せて置かなければ、ウクライナの二の舞となる。
守るという本気度を。