北海道大学大学院工学研究院の北島正章准教授などの研究チームは、
去年行われた東京オリンピック・パラリンピックの期間中、毎日、選手村で下水を採取し、
下水に含まれる新型コロナウイルスの量を調査。
その結果、下水からのウイルスの検出率が上がると、ほぼ一致して選手村での陽性者数も増え、
感染の広がりを高い精度で把握できることがわかったという。
選手村では毎日、選手や関係者が抗原検査を受けていたが、
下水の調査の方が2日早く、ウイルス量の増加を検知できたという。
北島准教授は、「新型コロナウイルスの疫学調査を下水で行えることがより明らかになった。
クラスターの防止や収束に役立ててもらいたい」と話した。