東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、
「ＡＯＫＩホールディングス」前会長の青木拡憲（ひろのり）容疑者（８３）＝贈賄容疑で逮捕＝が、
東京地検特捜部の調べに対し、大会組織委員会の会長だった森喜朗元首相（８５）に、
「現金２００万円を手渡した」と供述。
青木容疑者は、現金を渡したのは森氏が会長だった時期と説明。
関係者によると、青木容疑者は調べに対し、２回に分けて森氏に現金を直接手渡したと供述。
趣旨については「がん治療をしていた森氏へのお見舞いだった」としている。
青木容疑者は組織委元理事の高橋治之容疑者（７８）＝受託収賄容疑で逮捕＝に、
森氏との面会の場を設けるように依頼し、平成２９年７月に森氏と面会。
その後も複数回にわたり、会食するなどしたという。
特捜部は現金を渡したとされる経緯や賄賂性の有無などについて、慎重に捜査している。
森氏は３１日、産経新聞の取材に対し「（現金の受領は）一切ありません」と回答。
‘＠森氏の「一切なし」は、後々、見舞いは貰ったが他は一切無しに変更される可能性がある。
特捜部は森氏まで切り込めるのか。
