専門家の中には、統一教会は長年継続していて信者もそれなりにいるので、
カルトでは無いとする人もいるが、わたしはそうは思わない。
長年やっていようが、信者が多かろうがブラックはブラックだ。
政治に守られて来て、あまり表面化されなかっただけだ。
霊感商法やカルト、新興宗教などは人の弱みに付け込む。
何かあれば相談できる“居場所”のある社会をつくることこそが重要だ。
正体を隠して勧誘し、不安をあおり、自律的な思考を奪い、
献金すれば先祖の因縁から救われるなどと、
法外な献金を求める団体など宗教であるはずがない。
反日的な教義を持つ教団が、日本の政治家などと手を組んで拡大した。
統一教会と関わってきた政治家の信義も大いに問われる。
ほとんどの人は怪しいと思うが、たまたま接触した人が徐々にのめり込み、
マインドコントロールされ、合同結婚をうたう教義を変だと思わなくなる。
統一教会に限らず、色々な神が総裁に下りてくる団体などでも、
日本社会で高い地位にいる信者が多数いる。
統一教会と政治家の問題は、政治家が付き合いを隠していたからではなく、
霊感商法や高額献金で国民に被害を及ぼしている教団から、組織的な支援を受けていたことだ。
統一教会の教義とされるものを見れば明らかだが、日本の政治家が、国益や国民よりも、
自分の利益を優先したことが大問題なのだ。
自分が当選したいために国や国民を裏切り統一教会に阿ったのだ。
小学校から宗教についての基本的な知識を育むべきとする意見もあるが、わたしは懐疑的だ。
カルトの定義もない中、そう言った意味での宗教を教えることは非常に困難だ。
大学などでも入学時にカルト勧誘に注意喚起を促すが、
それでも気が付いたら足を突っ込んでしまった人はいる。
犯罪がいけないと教えても犯罪は無くならない。
むしろ、学校教育で宗教を教えると、それを利用して危うい方向に導く輩が出てくる可能性がある。
事実、教育現場での教育勅語の復活や国威発揚などの声が自民党などから上がっている。
そして、その方向へ向かおうとしている。
政府が国、国家のために、美しい国日本、日本を取り戻すなどと、国や日本を強調し出したら要注意だ。
日本は「八百万の神々」で、正月は神社に参拝に行き、クリスマスを楽しみ、節分で豆をまく。
「宗教を信じていない」が常に国民の70%超の大半を占める。
それなのに、受験の時や手術の時などは、神様にお願いをする。
否定している分けではない。
だから平和なのだ。