安倍氏「文鮮明一族」を党本部に招き入れる。
安倍晋三氏が統一教会「文鮮明一族」を党本部に招き入れた蜜月写真。
現代ビジネス編集部
父親は統一教会トップ、義祖父は文鮮明。
2014年3月3日、非公開のFacebook上で【がんばれ安倍さん! at 自民党会館 第二次安倍政権発足1年前】
という文言とともに、写真を投稿したのは、大塚洪孝なる人物。
この大塚氏は、日本の統一教会の会長を二度にわたって務めたトップ・大塚克己氏の長男であり、
文鮮明氏の孫の夫でもある。この写真は洪孝氏と安倍元首相が写っている。
旧統一教会の信者で、洪孝氏とともに韓国に留学した経験のある男性は言う。
「洪孝さんはお父さんが日本統一教会の会長というエリートですし、
いずれは旧統一教会を背負って立つことは間違いない。
なんといってもロイヤルファミリーの一員ですからね。
文鮮明と魚釣りに同行し、写真をとるなんて、普通の信者ではありえない。
安倍元首相とのツーショット写真をSNSに投稿した件は仲間内でもよく知られていて、
まさに旧統一教会と自身の力を見せつけるようなものでした。
洪孝さんは嬉しそうに『安倍元首相と話してきた。教会のことを気にかけてくれていたんだ。
自民党が政権に復帰し、安倍元首相が返り咲けば、もっと教会と自民党の関係は深くなり、
選挙など支援に力が入る』と語っていました」
元統一教会幹部が語る。
「2009年、自民党から民主党への政権交代がありました。そのとき、教義も考慮して統一教会は自民党推しになった。
その作戦は見事に的中し、自民党との関係を築くことができたのです。トップや幹部が自民党に行けば、
向こうも気遣って目立ってしまう。だが洪孝氏のような若いロイヤルファミリーであれば、
表向きは幹部ではないから、自民党も受け入れやすかった」
今回の写真を見た自民党幹部が沈鬱な表情で語る。
「これが自民党本部で撮影されたというのは、背景のカーテンなどから間違いない。
大塚氏は教団トップの息子で、創立者の孫の夫にあたる。一緒に映っている関係者も旧統一教会の幹部だ。
自民党が下野したとき、多くの支援団体が去ったが、統一教会は逆に支援強化したことで評価され、
以前より関係が緊密になった」
いま出ている、統一教会と安倍氏や自民党議員の関係情報で、わたしが記したものは、ほぼ事実ということだ。
岸伸介氏の時から、何かあると統一教会に頼っていた。
晋三氏の父晋太郎氏も落選した時に統一教会を頼り、晋三氏も下野した時に統一教会を頼った。
まさに、ズブズブの関係。だから、岸田総理は故人を理由に、
安倍氏と統一教会の関係については「調査しない」と明言したのだ。
ここを突けば一気に破裂する。
だが、それでは済まされない状況が濃厚になってきたようだ。
暴露の流れは止まらない。
山際大志郎経済再生担当相は、統一教会との深すぎる関係への疑惑と、
それに対して「資料がない、わからない。覚えていない」と繰り返したが、実質更迭の辞任に追い込まれた。
自民党の中からも「そんな記憶力では大臣は務まらない」と批判の声が上がっていた。
25日午後、衆院本会議に登壇した岸田総理は、山際大臣が辞任した経緯を語り、
「開会中に、大臣が辞任する事態となり深くおわびを申し上げます」と、深く頭を下げると、
議場から「ふざけるな」とヤジが飛んだ。
「憲政史上異例」の謝罪だという。
24日午後、参院予算委員会の集中審議で、山際大臣を更迭するのか野党議員に聞かれた岸田総理は、
「そういったことは全くありません」そう完全否定した。しかし、その答弁のわずか3時間後、事態は急転。
岸田総理は役員会を急きょ欠席。
「総理は急きょ公務のため欠席します」集中審議の終了後、午後5時から始まった自民党役員会の冒頭で、
茂木敏充幹事長が、出席予定だった岸田総理の欠席を告げた。
山際大臣更迭と次期大臣の候補選びに奔走した。