日本ハム社長「節約志向、強い」
日本ハムが今年に入って値上げした主力商品のソーセージ「シャウエッセン」などの売上が落ち込む。
31日に発表した同社の2022年9月中間決算（国際会計基準）で、
売上高は食肉価格の値上げに伴い前年同期比11.4%増の6340億円。
一方、値上げによる買い控えが進んだ結果、事業利益は37.3%減の152億円、純利益は21.0%減の154億円。
シャウエッセンは2月に7%値上げ。さらに10月出荷分からは、1袋あたりの本数は6本に据え置いたまま、
内容量を127グラムから117グラムに8%減らして「実質値上げ」した。
ハム・ソーセージの全体の販売数量はあまり変わらないが、値上げ後の4月のシャウエッセンの売上高は、
1月の8割近くまで下がった。その後の回復も遅い。
一方、シャウエッセンより低価格帯の「豊潤」の売上高は伸びており、消費者の価格に対するシビアな感情がのぞく。
畑佳秀社長は「かつてない情勢の中、大変厳しい結果になった。消費者の節約志向は非常に強いと感じる」と話した。
円安の進行や飼料価格の上昇なども業績に重くのしかかっている。
23年3月期の業績予想は、売上高が前期比8.1%増の1兆2700億円、
事業利益は25.2%減の360億円、純利益は45.9%減の260億円を見込んでいる。
‘＠８割減はシビアだ。
高額商品の方が利益率が良いようだ。
大手は値上げに超敏感で、そんなに影響があるのかと、わたしも以前試験的にある商品を値上げしたら、
ものの見事に売れなくなった経験がある。
知り合いのパン屋さんも値上げせず、社長の収入を充てて堪えているが限界のようだ。
値上げの狭間で揺れ動き、この頃は泣き言しか言わない。
日本が抱える大きな問題だが、長年培われてきたものが、そう易々変わるはずもなく、
これも国民のせいにして放ったらかしにしてきた、企業や政治の無策のツケだ。
