キリスト教系新宗教「エホバの証人」の3世として育った夏野ななさん(仮名)が7日、
国会内で開かれた野党のヒアリングに出席し、熱心な信者だった親から体罰を受けるなどした生い立ちを明かした。
「子どもが親に信仰を強制されず、学ぶ機会を奪われないようにしてほしい」と悲痛な思いを訴えた。
夏野さんは30代で東京都在住。3歳の頃から週3回、エホバの証人の集会に参加。
居眠りなどをすると家族にトイレに連れて行かれ、平手やベルトでたたかれたこともあった。
「悪い影響を受けるから」と言われ、保育園や幼稚園には通わなかった。
教義のため、クリスマスや七夕、誕生日会などのイベントも禁止。
校歌の斉唱や運動会の騎馬戦にも参加できず、小学校ではクラスメートから奇異の目で見られた。
親から「宗教活動に割く時間が減る」と言われ、希望していた中学受験もさせてもらえなかった。
中学時代、先輩との交際を「不道徳だ」と親に言われ、家出を繰り返すようになった。
警察に親の体罰などを相談したこともあったが、児童相談所に保護されることはなかったという。
夏野さんは「宗教2世や3世の子どもたちは被害を発信する手段がない。
国会は超党派でこの問題に対応してほしい」と対策を求めた。
‘@統一教会問題をきっかけに、多くの宗教被害者が声を挙げることは良いことだ。
そして、これを恐れている宗教が多数ある。
この際、徹底的に究明し対策を打つべきだ。
統一教会の教義を変だと言ったら宗教はみんな変なものだと述べる人がいるが、
穴の毛までむしり取る教義を宗教と認めたら、被害者の声は聞こえない。
中立と称して、無差別殺人者と被害者を中立に論じる狂気。
味噌も糞も一緒に並べて統一教会の肩を持つ人たちに屈してはならない。