10日のニューヨーク外国為替市場で円が対ドルで急騰し、一時1ドル=140円台前半と9月上旬以来、
約2カ月ぶりの円高ドル安水準となった。
朝方発表の10月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことがきっかけとなり、
前日午後5時時点と比べて、一時6円以上も円高が進んだ。
インフレを押さえ込むためアメリカの中央銀行が行ってきた金融引き締めが和らぐとの見方が強まった。
そのためアメリカと日本との金利差が縮まるとの思惑からドル売り・円買いの動きが進んだ。
FRBのパウエル議長は先週、アメリカの金利の引き上げペースについて、
「利上げ減速の時期は早ければ次回会合となる可能性がある」などと言及。
市場関係者は「今後も、統計の発表内容に応じて為替相場が急激に動く状況は続くだろう」と見ている。
NYダウ終値1201ドル高の3万3715ドル3か月ぶり高値
10日のニューヨーク株式市場で、ダウの終値は前日比1201・43ドル高の3万3715・37ドル。
10日に発表された10月のCPIの上昇率は7・7%となり、市場予想(8・0%)を下回った。
インフレが和らぎ、FRBによる利上げペースが減速するとの見方から、幅広い銘柄が値上がりした。
ナスダックの終値は760・97ポイント高の1万1114・15。
‘@過敏に反応する市場は恐ろしい。