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​「一生結婚するつもりはない」率が男女で急増。

生涯未婚率(50歳段階の未婚率)が大きく上昇し、日本の“皆婚社会”が崩壊に向かっている?

これまで、「一生結婚するつもりはない」と回答した独身者の割合は調査のたびごとに増えている。

2015~21年の増加が、男女ともにこれまでの増加幅をかなり大きく上回った。

男性は12.0%から17.3%への増加、女性は8.0%から14.6%への増加で、特に女性の増加が著しかった。

少子化は、高齢化と並んで日本社会では重要な問題だ。

政府はさまざまな少子化対策を実施しているものの、一向に歯止めがかかる様子はない。



国立社会保障・人口問題研究所が2022年9月9日に発表した、

「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」の結果を見ると、少子化は一段と加速しそうだ。

「一生結婚するつもりはない」男性5.3ポイント、女性6.6ポイント上昇。

出生動向基本調査は、18歳以上55歳未満の独身者と妻の年齢が55歳未満の夫婦を対象に5年に1度実施されている。



今回の調査は、新型コロナ感染拡大のために、当初の予定から1年延期されて実施された。

独身者調査(18~34歳を対象)では7826人、夫婦調査では6834人(妻が回答)の回答を得た。

「いずれ結婚するつもり」と考えている未婚者の割合は、男性では前回の85.7%から81.4%に、

女性では89.3%から84.3%に低下。男性で4.3ポイント、女性で5.0ポイント低下した。


     (結婚してるだろ)

「一生結婚するつもりはない」との回答が男性で前回の12.0%から17.3%に5.3ポイント、

女性で8.0%から14.6%に6.6ポイントも上昇。

ちなみに、「子どもを持ち、専業主婦となる」は理想が前回の18.2%から13.8%に減少。

「結婚せずに仕事を続ける」との考えが増加しているように見える。

これらの結果を見れば、少子化はなお一層加速する。



未婚者の「一生結婚するつもりはない」の急増や、未婚女性の「結婚せず、仕事を続ける」の増加の背景には、

生活への不安が大きいのだろうか。それとも社会の変化が与える影響が強いのか。

先日も離婚を迷っていると言う人に、まず自立できる体制を整えろとアドバイスしていたのを目にした。

昔は専業主婦が多く、離婚したくても収入が無いので離婚できない状況の時もあった。

今は自立して働いている女性が多いので、離婚も容易になった。

それが悪いと言っているのではなく、間違いなくその側面はある。



多様性を叫ぶのだから、結婚しない選択をしても何の問題もないはずだ。

ただ、少子化が危機的状況にある中で、結婚して子どもを産み・育てる環境が無くなれば国は崩壊する。

それは日本の目の前にある事実だ。

日本が多様性と共に多国籍になる日はそう遠くない。