恋愛をしない若者が増えている。マーケティングライターの牛窪恵さんは「その理由は多岐にわたるが、
SNSの普及で恋愛リスクが高まっていることコミュニティの和を乱したくないという意識が高まっていることは大きい」という。
21年時点で、未婚の男女(18~34歳)における「恋人ナシ」は、男性の7割強(72.2%)、女性の6割強(64.2%)にのぼる。
一方で、同じ調査でバブル予兆期・最盛期(’82~’92年平均)における同年代の「恋人ナシ」割合を見ると、男性で4割強(44.2%)、女性で4割弱(36.2%)に留まっている。
和光大学現代人間学部の高坂康雅教授は、「何でもネットで情報を得られる社会に育った若者は、それですべてが分かった気になる『既視感』が強い」と話す。
’10年ごろから、若い男女への取材で「リアルの恋愛って、コスパ悪そう」といった発言が増えたのですが、
声の主に恋愛経験があるかといえば、そうとは限らないことも分かりました。
彼らは少なからず、ネット(SNS)で得た情報たとえば「付き合った途端、彼女に高額なプレゼントを要求された」といった体験談をしょっちゅう目にし、
「恋愛は、無駄な時間やお金を浪費する」「割に合わない」のだと、既視感を強めていることが多かったのです。
その後、YouTubeなどの動画が子どもや若者にも普及した’18年ごろからは、「性行為(セックス)」についても、
「女性器って、キモそう(気持ち悪そう)」や「セックスって、汚い感じ」などの声がよく上がるようになりました。
性行為のイメージを聞いた日本財団の調査でも、ネガティブな要素を指摘する男女(17~19歳)は、性経験がない人ほど多く、
「汚い」や「気持ち悪い」の回答が、いずれも1割以上にのぼっており、「セックスの既視感」も強まっているようです(’21年 同「18歳意識調査 性行為」)。
‘@小金をバラ撒いている場合ではないようだ。
根本的な改革が必要だ。
ただ、多様性を重要視するならその選択もありになる。
だからわたしは、あまりにも過度な多様性は如何なものかと危惧したのだ。
なんでもコスパで考える社旗の弊害もある。
もう止められないのだろう。