日本「新国家安全保障戦略」
中国をアジア安保への「挑戦」と、今一意味が良く分からない位置づけへ。
政府・与党は、年末までに改定する国家安全保障戦略で中国の覇権主義的な動きについて、
日本やアジア地域の安全保障への「挑戦」と位置づける方向で調整に入った。
米国やNATOも中国の動向を「挑戦」としており、足並みをそろえる方針だ。
米国のバイデン政権は10月に公表した国家安保戦略で、中国を「最も重大な地政学的挑戦」と規定。
6月に採択されたNATOの「戦略概念」も中国を安保上の挑戦とした。
このため、政府・与党内では、日米同盟で中国を抑止しつつ、「建設的で安定的な関係」を目指す日本としても、
中国の動きを「挑戦」とすることが妥当だとの意見が大勢となっている。
中国が軍事的な圧力を強める台湾に関しては、「台湾海峡の平和と安定」の重要性を戦略で強調し、
中国による台湾の武力統一を容認しない姿勢を示す考えだ。
国家安保戦略は今後10年間程度の外交安保政策の指針となる。
ただ、日中は経済的な結び付きが強く、17日には約3年ぶりに日中首脳会談が行われるなど、
政治レベルの対話も本格的に再開したばかりでの中国は「挑戦」との位置づけに反発は必至だ。
中国海警局の船が沖縄県の尖閣諸島周辺の領海に相次いで侵入しているが、
この改定によって今後さらに回数が増えるだろう。
日本は米国に追従して、ますます危険な水域に入り込んでいる。
起きないと思っていたことが起きることを証明してくれたロシアのプーチン。
日本がウクライナと同じ立ち位置にならないことを願うばかりだ。