「劣悪な環境だ」テントやコンテナに…エアコンなく1泊3万円以上も カタールW杯で宿泊施設めぐり“波紋”
大会史上最も小さい国での開催ということもあり、宿泊施設の不足が懸念されていた。
こうした懸念を解消するため、国内8か所に設置されたのが、テント型やコンテナ型の宿泊施設「ファンビレッジ」。
だが、中は蒸し暑くハエも飛んでいる。
最高気温が30度近い日が続く中、テントの中にエアコンはなく、扇風機が置いてあるだけ。
また、トイレとシャワーは共用で、カギはダイヤル式の南京錠を使用。
コンテナ型の宿泊施設は、エアコンが付いていてもほとんど効かない。
宿泊料金については1泊2万5千円から3万円以上する。
宿泊施設の利用者からは、「金額に見合わない劣悪な環境だ」
「信じられない。ばかげている」
などと不満の声が相次いでいる。
W杯期間中に、指定のエリアや一部のスタジアムでアルコール類の販売や飲酒を認める予定だった。
しかし、わずか2日前「これまでのビール販売を禁止」
スポンサーのバドワイザーは怒り心頭。
かつてFA(イングランドサッカー協会)の会長職を務め、
2018年ワールドカップの同国開催に向けた招致活動にも携わったロード・トリースマン氏が、
カタールが2022年ワールドカップ招致に費やした金額は1億1700万ポンド(約217億6500万円)であったことを明かした。
1億1700万ポンドという額は、イングランドが招致活動に費やした額の約6倍であると見積もられている。
2010年12月、2022年ワールドカップの開催地がカタールに決定。
しかしその後開催国選定に不正があったのではないかという疑惑が浮上し、
イングランドが同大会の代替開催を行う意向を示していた。
しかし、今年9月にはFIFAがカタール・ワールドカップの日程を発表。
今大会の賞金総額は史上最多の4億4000万ドル(約616億円)。
優勝国は4200万ドル(約58億8000万円)、準優勝国が3000万ドル(42億円)、3位が2700万ドル(37億8000万円)、
4位が2500万ドル(35億円)となっている。
また1次リーグで敗退した場合も、900万ドル(約12億6000万円)の賞金を得る。
前回18年のロシア大会は賞金総額が4億ドルで、優勝賞金は3800万ドル。
16強入りした日本は1200万ドルを手にしている。