「カタールW杯のために6500人超が死んだ」
英国『BBC』は開会式放送を“拒否”
日本人が知らないカタール人権問題。
カタールでの移民労働者の死亡やLGBT(性的マイノリティー)の扱いなどの問題が、今大会に影を落としている。
20日に開幕したサッカーのワールドカップの開催地、カタールでの人権問題に対し、
さまざまな抗議の動きが出ていることについて、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、
「今サッカー以外のことでいろいろ話題にすることは好ましくない」などと言及。
大会に出場するヨーロッパのチームからカタールでの性的マイノリティの人たちへの扱いについて、
批判の声が上がり、抗議の態度を示しているチームもある。
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は19日、西側諸国の批判は「偽善」だと非難。
インファンティーノ会長はドーハでの記者会見で1時間近く異例の熱弁を繰り広げ、カタールとW杯を擁護した。
スイス生まれのインファンティーノ氏は、欧州諸国はカタールの移民労働者の問題に注目するのではなく、
自国の歴史の中で行った行為を謝罪すべきだと、日本に対する韓国同様の主張をした。
「私は欧州人だ。我々は道徳について説教をする前に、世界中で3000年間やってきたことに対し、
今後3000年間、謝罪し続けるべきだ」と過去の歴史を持ち出した。
「私は(カタールに対する)こうした批判が、なかなか理解できずにいる。
我々はこれらの人を助け、教育を受ける機会や、より良い未来と希望を与えるために、投資しなくてはならない。
私たち全員が、自分自身を教育する必要がある。完璧でないことはたくさんあるが、改革や変化には時間がかかる」
「もし欧州が本当にこの人たち(移民労働者)の運命を案じているのなら、カタールのように合法的なルートを作り、
多くの労働者が欧州に来て働くことができるようにすればいい」と、合法性を強調。
「この一方的な道徳教育は、ただの偽善に過ぎない。2016年以降のここ(カタール)での進歩を、
なぜ誰も認めようとしないのか」
「12年前の(開催国)決定に対する批判を受けるのは簡単なことではない。
私がカタールを擁護する必要はない。彼らは自分たちを擁護できるので。私が守るのはサッカーだ。
カタールは準備できている。史上最高のワールドカップになるだろう」
英紙ガーディアンは昨年2月、カタールがW杯開催国に決まって以降、
出稼ぎ労働者が計約6500人死亡していると伝えた。
この人数は、カタールにある各国大使館の統計に基づくものだった。
一方、カタール政府は、それらの死者が全員、W杯関連プロジェクトで働いていたわけではないとし、
総数は誤解を招くと主張。
2014~2020年にW杯スタジアムの建設現場で死亡したのは37人で、
そのうち「業務関連」で亡くなったのは3人に過ぎないとしている。
しかし、 国際労働機関(ILO)はカタール政府は過小評価していると指摘。
インファンティーノ会長は4年前のロシア大会時に「世界中の人々がロシアに恋をしている」と述べ、
プーチンの機嫌を取り、後に侵略戦争を起こしたプーチンから友人の勲章を受けている。
日本が統一教会問題にも関心が無かった理由が良く分かる。
人権問題に希薄なことが良く分かる。
だから、入国管理局の問題も見過ごされる。
確かに、今はサッカーに集中すべきだが、田嶋会長はもう少し言いようがある。
世界から非難の声を浴びる。