与那国町が、台湾有事を想定して事前に島外への避難を求める町民に、
旅費など必要な費用を支給するための基金を設置する。
国民保護法では国による武力攻撃の事態認定後、住民支援に当たることとなっているが、
基金は事態認定前の必要費用への支給を想定している。
町議会は関連条例案を町議会9月定例会で全会一致で可決。
基金は町予算の一部を積み立てるもので、期間や額など詳細は今後固める。
町は詳細を詰めた上で、改めて議会に諮る見通し。
9月の審議では「有事の危機をあおることになるのではないか」とする意見も出たが、
事態認定前の支給について、町の担当者は「国の事態認定までは時間がかかるかもしれない。
その前の避難などに充てるためだ」と説明。
基金の使い道は、避難のための旅費や生活資金などを想定。