兵庫県加古川市の岡田康裕市長は23日の定例会見で、
明石市の泉房穂市長の〈人口増→税収増→子育て支援などの財源〉という好循環実現の主張について言及.
財政分析から「本当に好循環が生じているのか」と疑問を呈した。
岡田市長によると、明石市の2021年度の地方税収は11年度比で約39億5千万円増えたが、
日銀の金融緩和などの影響で、人口が同規模の自治体の地方税収は平均約22億5千万円増えたという。
さらに「明石市は中核市になったことで新たな税財源が約16億7千万円増え、
それを加味すると人口増による税収増は見えない」と指摘。
人口増による大幅な税収増が「数字のマジックでは」と疑問を投げかけた。
加古川市民から「明石市と同じ子育て支援策をすれば人口が増える」と求められることが多いといい、
岡田市長は「(明石市の子育て支援策は)最初にやったところだけの先行者利益。
それが自治体運営のかじ取りの哲学として正しいのか。政治家としてしていることは、弱肉強食以外の何ものでもない」と批判。
‘@以前はあまり公には聞かなかったような気がするが、この頃は首長が他の首長の批判を公然とする。
あまり良いこととは思えない。
岡田市長は泉市長の政策を「先行者利益」と批判するが、自治体は利益団体ではないのだから、
一番先にやったものが有利などと言うことはない。
自分の所もやればいいだけの話だ。
あまりにも市民から自分への批判が多いので、その矛先を泉市長にぶつけた形か。
だから、弱肉強食などと意味の分からないことをのべている。
そんな事を言ったら、だれも最初に新しいことが出来なくなる。
馬鹿げた話だし、新しいやり方の芽を摘むような発言は首長としてはあってはならない。