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​福岡大学・朔学長“論文”2089本?

「実は私も48年前に、福岡大学医学部に泣きながら入学した1人でした」と話す福岡大学の専務理事の朔啓二郞学長(70)。

福岡大学のホームページに朔学長(70)の研究実績として掲載されている論文は、実に2089本に上る。

しかし、その論文を見てみると、学会に参加した際の挨拶や機関誌のあとがきまで論文として掲載。

論文の1つとされているNPO法人の機関誌では、台北での学会に出席したという報告のあと、

ほとんどは現地で食べた食事の写真になっていて、あとがきには観光のブログのようなコメントが書かれている。

機関誌には台湾で開かれた学会の報告とともに、小籠包など現地の料理の写真が掲載されていた。



大学のホームページによると、この機関誌のあとがき部分が論文だというのだが、

そこには「ノスタルジックな街並みが素敵です」「素晴らしい世界に浸ることができます」などと書かれていた。

会合に出席した際の朔学長の挨拶や医学部長に就任した際の学内の広報誌の記事までが、論文として数えられている。

一般社団法人 科学・政策と社会研究室 榎木英介代表理事:は、

「2000本というのはいくらなんでも多すぎると感じる。論文というのは、基本的には査読付きといいまして、

他の研究者が認めて雑誌に載ったものを論文と称する。それのみが評価の基準となっていて、

研究者にとっては命であり全てである」と、研究者の問題などに詳しい専門家は疑義を唱える。。

実際に専門のサイトで調べると、朔学長の名前で出てきた査読付きの論文は400本ほど。

2089本とする大学の情報とは大きく食い違っている。

今回の件をめぐって、福岡大学では緊急理事会が開かれ、朔学長自らが説明を行ったという。

「数え方の問題。2000という数はデータベースの数。論文の数ではない」と説明。

福岡大学によれば、ホームページでは査読付き論文以外のものも掲載できるため、

いろいろなものが論文に数えられ、2000本を超える結果になってしまったという。

朔学長は「入力ミスや分類ミスがあった」として「今後、修正していく」とコメント。

さらに大学側も、論文の掲載基準を明確にするためシステムを改修するという。


(学校法人福岡大学 理事長 
貫 正義)

 

‘@論文の数もさることながら、こういう程度の人が学長まで上り詰めるシステムの方が問題だ。

日大の不祥事を思い出す。