季節性インフルエンザについて厚生労働省は、すべての都道府県で流行入りの目安を超えたと発表。
厚労省によると、全国およそ5000の医療機関から今月15日までの1週間に報告された、
季節性インフルエンザの患者の数は3万6388人。
1つの医療機関あたりの患者の数は「7.73人」で、流行の目安となる「1人」を4週連続で上回った。
また、地域別では、新たに山形県が「1.50人」となり、
最も多いのは沖縄県の33.23人で、次いで福岡県で16.96人、宮崎県が16.63人などとなっている。
すべての都道府県でインフルエンザの流行入りの目安を超えた。
新型コロナが海外で流行した頃には、マスクなんてしてもあまり効果がないのではないかという人も多くいて、
(今もいるが)マスクの有効性については議論が分かれていた。
しかし、様々な研究がなされてマスクの有効性は証明されつつある。
最も権威のある医学論文誌の一つである、Lancetに2020年6月27日に掲載された論文。
16か国で行われた172の観察研究を集めて統計をとるメタアナリシスという解析を行った研究では、
以下のようなことがわかっている。
1m以上の距離を取っていると、
・1m以下の距離しかない場合より明らかにウイルスの伝播が少ないこと
・フェイスマスクを使用しているとしていないのと比較して感染の可能性が明らかに低下すること
・1m以下の距離しかない場合より明らかにウイルスの伝播が少ないこと
・目の保護が感染の減少に関連すること。
また、理化学研究所が複数の大学と共同で行った研究があり、
マスクをしたときの飛沫の飛び方をスーパーコンピューター「富岳」を用いてシミュレーションしている。
その結果、不織布のマスクをしているとマスクをしていない状態と比較して吐き出し飛沫量を80%、
吸い込み飛沫量を70%減らす。
これらの研究の結果から、明らかにマスクは感染症の対策に有効であることが分かる。
TPOに応じてマスクを着用すると感染を少なくできる。
マスクをしているのに日本は感染が高いと言うが、例えば飲食などのマスクをしていない時の感染や、
マスクをしていても近くで長時間大きな声で話していると感染の確率は高くなる。
医療従事者などが感染するもの患者と長時間接することにも一因がある。
いつ感染してもおかしくない状態で新型コロナと戦っている、
ある意味、命懸けということだ。