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低糖質・高タンパクの食事は記憶脳を低下させる!

群馬大学(群大)は1月4日、健康なマウスを用いた実験により、4週間の低糖質・高タンパク質(LC-HP)食の摂取が、

作業記憶能を低下させることに加え、マウスの海馬において「Dcx」や「Igf-1r」のm-RNA量を低下させることを見出したと発表。

昨今、血糖コントロール能の向上といったポジティブな効果を得られるとして、LC-HP食が人気を集めている。



しかしLC-HP食がもたらす効果の多くは、もともとは肥満者や糖尿病患者において検討されたものであるため、

病的でない健康な人が摂取した場合の影響、特に健康な脳への影響はこれまで不明だった。

海馬が担っている作業記憶や学習機能といった認知機能を支える要因として、

海馬での神経細胞への乳酸の輸送がある。

その機構には、神経の可塑性を支える神経栄養因子の「IGF-1」や「BDNF」などが関わると想定されている。

そこで研究チームは今回、習慣的なLC-HP食摂取がマウスの作業記憶に及ぼす影響、

および海馬での乳酸の輸送担体や神経栄養因子、神経可塑性に関わる因子に及ぼす影響を検証した。

結果、LC-HP食は、海馬の神経可塑性の低下を通じて作業記憶を低下させることが示唆されたとしている。

そして今後、IGF-1の関与をより詳細に探る必要性が示されたとしている。

また今後は、LC-HP食の良さを残しつつも栄養成分の組み合わせ・食べ合わせを考えた、

低糖質・高タンパク質食などで、海馬の健康に寄与する食品の開発などを通じて、

心身の健康に資するライフスタイルの提案やアスリートのコンディショニング、

質の高い食育を発展させることに期待がかかるとした。



同成果は、群大 共同教育学部の島孟留講師らの研究チームによるもの。

詳細は、日本栄養・食糧学会と日本ビタミン学会が編集する、

栄養科学とビタミン学を扱う欧文学術誌「Journal of Nutritional Science and Vitaminology」に掲載された。

‘@結局はバランスよく食べ、食べ過ぎない飲み過ぎないことが一番のようだ。

後は適度な運動。