佐賀大学医学部の教授らが発表。
「ペリオスチンという分子が、アトピー性皮膚炎の病態を形成するのに重要な役割をはたしているということを。
約10年前に明らかにし、発表しています。
ただ当時は、このペリオスチンがかゆみにどのような作用をするかというのは明らかにしていない、
その作用を止めるような物質も見つけていなかった。それを今回明らかにしたというのがこの10年での研究での進歩」
と、佐賀大学医学部 出原賢治教授は語る。
アトピー性皮膚炎の強いかゆみの原因の一つについて、タンパク質のペリオスチンだと突き止めたという。
その後の研究でペリオスチンを阻害する、CP4715という薬をマウスに投与したところかゆみが改善することがわかり、
アトピー性皮膚炎のかゆみに対する治療薬として開発を進める。
このCP4715は、元々製薬会社が開発していたもので、現在特許も申請中だという。
今回の研究成果は、基礎医学で権威があるアメリカのセル・リポーツ誌に掲載され、オンラインでも発表された。
出原教授は「原因は多様なので万能ではないが、基礎的な研究を進め安全性を確認し、
薬として承認されることを目指したい」と話した。
‘@アトピーの人には朗報だ。
早く承認されアトピーが改善されることを願う。