最新のスマートフォンやスマートウオッチ(腕時計型端末)などが意図せず作動し、
誤って119番通報されてしまう事例が相次いでいる。
衝突や転落を検出し、自動で通報する機能があるためで、多くがスキー場からだった。
統計を取っている七つの消防局・消防本部では誤通報が昨年9月~今月10日に少なくとも276件に上り、
他の六つでも事例があった。
長野県内での誤通報は米アップル社の最新のiPhoneやアップルウオッチで主に起きている。
同社ホームページによると、端末が事故などで激しい衝撃を検出すると、
「衝突事故に巻き込まれた可能性があるようです」などと通知を表示し、警告音を鳴らす。
20秒間反応がないと自動通報するが、設定で停止することもできる。
こうした機能は持ち主の命をつなぐ可能性がある一方、誤通報が消防にとって初動対応の負担となる。
各消防局・消防本部の担当者は「誤って作動してしまった場合は電話を切らずに間違って通報したと伝えてほしい」などと呼びかける。
転倒した本人が気付いていないケースもあるようで、
「本人も消防にかけていることに気付かない。確認に時間がかかる」と隊員はこぼした。
スキー場のゲレンデではスキー場のパトロール隊がいるので切っていても問題ないだろう。
便利なのか迷惑なのか、使用者の適切な対応が求められる。
そうでないと、消防などの有料化が進み本当に困っている人が混迷することになる。