自衛隊とフィリピン軍、災害訓練を円滑化へ。
日本とフィリピン両政府は9日に予定する首脳会談で、
自衛隊と比軍による人道支援・災害救援訓練の迅速な実施に向け、
包括的な取り決めに合意する方向で最終調整に入った。
両国は、中国を念頭に安全保障協力の深化を打ち出す方針で、その柱となる。
共同訓練全般に適用される「円滑化協定」(RAA)締結への布石にしたい考えだ。
自衛隊と比軍は2017年以降、米軍も交えて人道支援・災害救援の共同訓練を行ってきた。
現状は実施のたびに部隊規模や、自衛隊がフィリピンに滞在する際の法的地位などを定めた取り決めを交わす必要がある。
包括的な取り決めに合意すれば手続きが不要となり、訓練が迅速に実施できるメリットがある。
中国が威圧的な行動を強める中、日比両政府は関係強化に動いている。
岸田総理は経済協力の拡大で比の鉄道整備を後押しするため、約4000億円の円借款供与など、
2年間で計6000億円規模に上る支援策を表明する見通しだぜい。(税)