5Gで500キロつなぐ。
神戸大は、NTTドコモなどと連携し、国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を使って、
神戸から東京のロボット手術を支援する実証実験に成功したと発表。
約500キロの距離を商用第5世代(5G)移動通信システムで接続。
都道府県をまたぐ実験は国内初という。
実験は若手医師が執刀するロボット手術を熟練医師が遠隔で支援する場面を想定。
東京側にはヒノトリの手術支援ロボット一式を、神戸側には遠隔操作用のコックピットを設置。
プロジェクトの中心となる同大病院国際がん医療・研究センターの山口雷藏副センター長(62)が、
若手医師役となり、東京で骨盤臓器のモデルを使って血管のはく離や縫合を実演。
難しい場面では操作権を切り替え、神戸の熟練医師役の同大大学院准教授が遠隔で装置を動かした。
実現できれば医療の地域格差解消や、若手医師への教育の質向上にもつながる。
山口副センター長は「さらに進化する通信システムを使い、国内の離島などでも遠隔手術を実現させたい」と意気込む。
‘@日本全土で格差なく高医療を受けられるのはとても良いことだ。
そういった取り組みが学習面などでも進めば、田舎暮らしの人も増えるかもしれない。