養殖のブリやカンパチの主なエサの原料となっている魚粉の価格が円安などで高騰。
養殖漁業の現場では、餌を与える頻度を減らすなどの対応を余儀なくされ、
出荷までの期間が延びるなどの影響が広がっている。
魚粉は、ペルーなどからの輸入が多く、中国などでの需要の高まりや円安が原因で
１トンあたりの価格が去年、２０万円を超え、１０年前の２０１２年のおよそ２倍となっている。
２７の業者が３００万匹以上のカンパチを飼育している垂水市の漁業協同組合によると、
魚粉の価格高騰の影響で業者の多くが、エサをあたえる回数を週に２回程度に減らしたり、
魚粉を含む配合飼料の割合を減らしたりするなどの対応を余儀なくされているという。
その結果、稚魚から出荷するまで、これまでは２年間だったのが、今後は２年半かそれ以上に伸び、
漁業者の経済的な負担が増している。
垂水市漁業協同組合の業者会の米田竜一会長は「３０年以上養殖をやっているが、これまでで最も高い。
出荷までの時間が延び、収入も減り、経費が増える悪循環となっている。
打つ手がないのが現状。国や県から補助を頂きたいです」と話す。
‘＠この頃は一時よりは円高になっているが、円安にもっていったのは安倍政権
輸出業者と株保有者が潤った。
