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ロシアの戦術核配備でベラルーシ政権転覆の恐れ?

ウクライナに亡命したベラルーシの反体制派の一部は、ウクライナ軍を支援する外国人部隊に加わってロシア軍と戦っている。

この抵抗勢力が、ベラルーシの現独裁政権の転覆を企てる恐れがあると、ロシアの高官が警告。

ロシアのミハイル・ガルージン外務次官は、ジョージアのテレビ局RTIVの番組で、

ウクライナ東部でウクライナ軍と共に戦っている「ベラルーシ民族主義武装勢力」は「著しく手強い存在となっている」と指摘。



「残虐な傭兵部隊のリーダーや指揮官は戦闘経験を生かして、いずれベラルーシの現政権を武力で倒すと公言している」と、ガルージンは主張。

ガルージンは、ベラルーシの治安機関と軍の特殊部隊に対し、

ロシアと共に設立した「地域合同部隊」の支援を受けて「ピンポイントの挑発、

さらにはベラルーシの領土への本格的な侵攻をはね返す」体制を整えるよう訴えた。

ベラルーシの政治アナリストで、コンサルティング会社センス・アナリティクスの創設者Artyom Shraibmanは、

ルカシェンコはロシアの要請に応じて、「軍事的な主権を大幅に譲り渡してきたが、

その見返りとして経済的なアメをたっぷりと得た」と見ている。

ルカシェンコ政権下でベラルーシは「ロシアの完全な衛星国」となったと指摘。

「それによりルカシェンコの身は安泰になった。いざという時はロシアが守ってくれるからだ」

ガルージン発言と相前後して、プーチンベラルーシに戦術核を配備する方針を発表。

ベラルーシ軍が保有する旧ソ連戦闘攻撃機Su24を、核弾頭を搭載できるよう改造し、ベラルーシパイロットの訓練も行うという。



ルカシェンコはロシアの高まる圧力に「全く無力」で、ただ言いなりになったのだろうと、元米陸軍大将のベン・ホッジスは言う。

一方、ルカシェンコが気にかけているのは自身の政治的な利益だけだとShraibmanは言う。

「そのことは以前からベラルーシの将来を危うくしていたが、今はその傾向があまりにも明白になった」

ベラルーシの国営テレビの司会者で、ルカシェンコ政権のプロパガンダに力を入れているRyhor Azaronakは番組で、

ベラルーシは今や「核保有国だ」と誇らしげに語り、隣国のポーランドリトアニアに核攻撃を加えることもできるとまで言ってのけた。

ベラルーシの反体制派のリーダーで、今はリトアニアに逃れているスベトラーナ・チハノフスカヤは、

ロシアの戦術核配備はベラルーシの民意に「甚だしく逆らう」動きだと非難。

チハノフスカヤの政治顧問のフラナク・ビアチョルカは、

ルカシェンコ政権が戦術核配備の受け入れを表明した3月28日に本誌の取材に応じ、

ベラルーシ国内の不服従と不満が高まり、反体制武装組織の活動も活発になるだろう」と語った。

「以前にも、(ウクライナ侵攻のための)ロシア軍の装備が鉄道で大量にベラルーシに輸送されたときに、

大規模な反体制運動が起きた。ベラルーシ領内にロシア軍の装備や兵士が大量に送り込まれ、

ロシア軍の動きが活発化すれば、それに比例して反体制の動きも活発になる」

ましてや核の配備となると、国民の激しい反発を招くと、ビアチョルカはみる?



‘@ベラルーシ政権転覆があれば面白い。

ベラルーシとロシアの関係に亀裂が入る。

プーチンは黙っていないだろうが、そちらにも気を取れれることになるとロシアは益々不利になる。